言葉はよくないですが、筋トレで「使える筋肉」「使えない筋肉」と表現することがあります。
柔軟性にも「使える柔軟性」と「使えない柔軟性」があります。
とにかく身体が柔らかければいいのではなく、安定性があってコントロールできることが重要です。
一般的に静的ストレッチすると、関節が緩くなるとされています。
身体が柔らかくても、肩こり腰痛になる人もいます。
股関節のストレッチとして行うSLR(ストレートレッグレイズ)。
トレーナーがサポートするパッシブ(受け身)では、問題なく動いています。
自力で行うアクティブSLR。
パッシブとアクティブで差がなければ、機能的な柔軟性と言うことになります。
もし差が大きければ柔軟性と安定性に差があり、非機能的な柔軟性と言えます。
動かすほどに、怪我のリスクが高い状態。
安定性があって、可動域をコントロールできているかが重要なのです。
スクワットで比較
上半身とすねが平行になってます。
スクワットは垂直運動なので、このフォームで床を押せば最短で真上に動けます。
ニースクワットといって、膝の動きがメインになっています。
こちらはヒップスクワットで、股関節がメインになっています。
両方とも円運動になってしまい、スクワットを正しく行えません。
股関節の柔軟性では女性の方が高いですが、動きにするとコントロールできていません。
ケガなく安全に効果的なスクワットができるのは私の方で、女性側はフォームの修正が必要になります。
これが機能的柔軟性と、非機能的柔軟性の違いです。
見せかけの柔軟性を向上しても意味がないので、前屈や開脚を目標設定しないようにしています。